保護者・職員の声

ホッとする場所

「あっ、〇〇ちゃんのおかあさんだー」
日が傾きかけたころにおひさまの門をくぐると、その近くであそんでいた子が声をかけてくれる。
ひたすら泥に手足をつっこんでいる子、友達と盛大に走り回る子、室内でじっくりモノづくりに没頭する子、とりあえず縁側でボーッとする子。
辺りは里山に囲まれ、聞こえるのは鳥の鳴き声と木々をゆらすやさしい風の音。そのなかで思い思いにあそんでいる子どもたちを見ると、なぜか心がゆるみホッとする。
“みんなちがって、みんないい”
おひさまクラブ幼稚園は、その言葉を本当の意味で体現している数少ない場所だとわたしは思っています。
それは子どもたちだけではなく、そこにいる大人も同じ。
「おひさまの先生方のなかでの、ケンカのときの基準てあるんですか?」と、以前の懇談会の時におじちゃんに聞いてみたことがありました。
「ケンカってのはね、当人同士だけの話じゃなくて、そこにいる人すべてが関わっているものですからね。大人も子どもも、それを見てなにかを感じる人の気持ちも含めてケンカだと僕は思ってるんです。」
そのおじちゃんの返事が、おひさまという場所がどういう場所かを表しているなぁと思いました。
子どもだけでなく、大人の側にも色々な考えがあり、色々な感情がある。色々な大人、色々な子どもが響き合いそこに存在していることではじめて、文字通り本当の意味での“多様性”として生きている。それが、この場所をこんなにも安心できる場にしているのでしょう。
この安心感のなかでゆっくりゆっくり育った子どもたちの心の根っこは、きっとどこまでも強く、やさしく、しなやかに伸びていくのだろうな。(在園児 母)

「いいんだよ」と言ってくれる場所

「おはよう~」とニヤニヤ柱の影から覗く息子。朝から「今日はおひさまで何をしようか」と考えているようです。昨晩洗ったマヨネーズの空き容器で水鉄砲をしたいみたい。水鉄砲を首にかけ、朝から大忙し。「おひさま」に通うようになり、こんな朝が増えました。子どもたちにとってワクワクする発見ばかりのようです。
なぜか息子は武石川に行く日は必ず休みます。誕生日も頑として行きません。行く・行かない攻防戦に体力をごっそりもっていかれ、「どうして行ってくれないのか…」と、おじさんとちぐささんにバースデイ休暇を報告。すると2 人は爆笑してくれました。バスを見送りながら私も笑いました。心が軽くなりました。
子どもはよく見ています。「いいんだよ~」が子たちの口癖になりました。そのままを受け入れてくれる。親子で楽しむ水曜日、小学生が遊びに来る夏休み、仲間と過ごすキャンプ、自然の中で思い思いに過ごし、小さい人も大きい人もみんな「いいんだよ」と心と体で感じられる場所だと思います。
息子と娘、これから人生を歩む中で、布団から出たくない朝がくるかもしれません。そんな時、おひさまみたいな場所だったら行けるかも…と思える、安心できる、挑戦できる、場所なのかなと私は思いました。
いつも温かく見守ってくださる「おひさま」の大人のみなさん、我が子のように気にかけ声をかけてくれる「 おひさまっ子」のお母さんやお父さんに感謝の気持ちでいっぱいです。(卒園・在園 母)

おひさまではお姉さん

息子が入園したのが2020 年春。その後娘も入園し今年5 年目。最後の1 年になりました。おひさまを知ったきっかけは、息子の幼稚園を探していた時に知人から「息子くんにいいんじゃない?」と言われたこと。見学で遊びに来ておやつまで頂いたとき、在園の子に混じってイスを用意し当たり前のようにおやつを食べる姿に「ここかなぁ」と感じ、入園を決めました。
娘は3 歳を過ぎてしばらくした頃、ぼちぼちと週2ほどで登園を始めましたが、それでは飽き足らず、お休みの日も「今日も行きたい!!」と騒ぎ立て…もう少し一緒に過ごしたかった母の寂しさとは裏腹に、あっという間におひさまっこに。
家ではまだまだ甘えん坊の娘ですが、いつの頃からか周りの大人たちから「いつも赤ちゃんやちいさな子の面倒をみてくれるの」と声を掛けてもらうことが増えました。どうやらおひさまでは幼い人を可愛がるお姉さんのようで、異年齢で過ごす毎日の中で妹キャラからすっかり年長キャラへと成長を遂げていたのです。今まで自分がしてもらったことを、今度はしてあげる立場へ。「それぞが異なりながら受容しあう」親の知らないところで日々育てていただいています。
母の私もおひさまを何も知らないところから、助けられながら役員を務めるまでに成長。大人たちもやりたいことをやれちゃうのがおひさまならでは。かけがえのない時間を子どもたちと共に過ごせることが何よりも嬉しく、また新しい計画が始まるのです。
みんなで一緒に楽しみ、自分の好きなことをとことん追求する。ありのままの自分で毎日を楽しそうに過ごし、いろんな表情で私の元へ帰ってきてくれる娘を見て、あぁいつまでもそのままでいてね。と願ってやみません。(在園児 母)

ほこりまみれ砂まみれ?

おひさまクラブは、小2になる長男が一昨年卒園。現在は年長の次男、そしておひさまデビューしたての双子の女の子が、毎日遊びたおして過ごしています。
今回はその中でもおひさまにいるのが長い次男について。2歳になりたてからおひさまに通い始め、どこでも寝れる彼は外廊下でも何度かリュックを背負ったままで寝てしまったりと、わりとマイペース全開で小さい頃から過ごしています。
彼は全身が白く霞んだ状態で帰宅します。さて試しに洋服をじゃぶじゃぶ洗ってみると、あっという間に濁った茶色かつジャリジャリのお水になるのです。みんなよくある話かと思いますが!
体全身、洋服全体が、そしてシャツの中までしっかりおひさまの砂をまぶした状態になります。たまに頭皮まで。どんな遊びでそうなるのか気になりつつも、楽しいならいいかと気にしていませんでした。
ある日、私はその決定的な場面に出くわしたのです。彼は地面に横たわり、スイスイと砂の上をスイミング。やれやれと思いつつも、そ~っと見守ることに。あおむけ~うつぶせ~ととっても楽しそうに笑顔でスイミング。最後には帽子に砂を入れ、何くわぬ顔でそのまま頭にすっぽり。えええ!!と驚きつつもつい冷静になり、毎日こんな風に彼らしく過ごせる場所があるって本当に嬉しいことだなあとしみじみ感じてしまったのです。
これからもありがたーく洗濯をしようと思います!
そして、これはどうやら彼の後継者にしっかりと受け継がれているのでした。(卒園・在園児 母)

入園早々頭突きの洗礼

「ヤギさんがいる幼稚園がいい!」という息子の一言で、おひさまクラブ幼稚園への入園を決めました。
私は、息子が小さい頃から一緒にいろんな園に見学に行ってはお母さんたちに幼稚園の様子を聞き、園児にも「幼稚園(保育園)は楽しい?」と聞いてまわっていました。
おひさまも例外ではなく…。おひさまのお母さんに「幼稚園に行きたくないと言うことはないですか?」と聞いたら、「一度もないよ」と言う返事が返ってきて、子どもたちからは「楽しい!」と言う言葉が返ってきました。
息子はおひさまに入園して3 年目。昨年までは、何を聞いても「うんこー!」としか返事が返ってきませんでしたが、最近はおひさまでの出来事をよく話してくれるようになりました。今でも変わらないことは、おひさまの木の棒が息子にとって宝物だということ。「これは〇〇にもらったものだから」という言葉に負けて、玄関の木の棒BOX には棒がいっぱい。日々思い出も一緒に増えているようです。
幼稚園に行きたくないと言うのは眠い日だけ。息子曰く、夢の中でも幼稚園に行って楽しく遊んでいるとのこと。
「ヤギさんがいる幼稚園がいい!」と言って入園しましたが、入園して早々に頭突きをされ、ヤギさんに近づくときはへっぴり腰。ヤギさんたちと戯れることはありませんが、お友達もでき自然と戯れ毎日楽しく過ごしているようです。日々楽しく過ごすのが一番!
おひさまに入園してよかったです。(卒園児 母)

職員 金井ちぐささん

はじめまして!私をご存知の方はお久しぶりです!金井ちぐさです!今から約20 年前、過ごしていた場所に帰ってくることができたことをとても嬉しく思っています。
おひさまに来て半年が過ぎ、それなりに馴染めてきたかしら?と思いながら子どもたちと栗拾いをする日々を楽しんでいます。あちこち見覚えのないものも増えてはいるけれど、やっぱりどこか懐かしいおひさま。春にはすかんぽ!夏は桑の実!秋はポケットからこぼれ落ちるほどの栗!あの頃と変わらない環境で生活する子どもたちの元気いっぱいの姿を、まじかで見ることができ、幸せな毎日です。
未熟な私を全力で支えてくださるおじちゃん、おばちゃん、おひさまスタッフの皆様、保護者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
実は(私をご存知の方は想像通りだと思いますが)あんまりアウトドアなタイプではなく、キャンプ、登山に面食らっていました。(今はスキーに怯えています。)それでも子どもたちにパワーを分けてもらいながら、なんとか乗り越えています。
これからも、私らしく、ゆっくりゆったりと子どもたちと豊かな日常を送っていきます。よろしくお願い致します。(職員)

職員 四方好美さん

しかたよしみです。これまで幼稚園や保育園、他の分野の仕事も経験し、おかげさまでどこにいても出会う人に恵まれてきました。
おひさまに興味を持ったのは、現在小学二年生の息子が1歳の頃、おひさまバザーのときです。紅葉した木々に囲まれ高低差のある園庭、活気のある人たち、なんかいいなぁと思いました。
何度も親子で遊びに来てみると、のびのび感情表現しながら遊ぶ人たちに誠実に向き合うなんだか楽しそうな人たちに出会えました。息子が入園後もおひさまから「自分で考え選択し、行動する」等々たくさん感じとるうちに、できるだけ自分の気持ちに素直でいることを心がけたいと思うようになりました。
自然やいろんな発見があるおひさまで、魅力的な人たちに出会いながら働けて本当にありがたいです。限られた中でも、今の私ができることもあるかもしれないし、自分を信じてくれる人たちの気持ちに応えたいと思っています。
これからも色々学んで、ゆるりと肩の力を抜きご機嫌さんでいることが、おひさまで共に時間を過ごす人たちの安心につながれば嬉しいです。(職員)

職員 田辺洋美さん

今年度スタッフとして勤務させていただいております、たなべひろみです。ずいぶん昔に卒園したOG です。昨年からボランティアでおひさまに来ており、6 月は実習をさせていただき、今年度は主に帰りのバスを中心に担当させていただいております。
おひさまで過ごした記憶は曖昧でほとんど覚えていないのが実際でしたが、昨年久しぶりに伺ってみるとどこか懐かしく感じました。食いしん坊の私は、ブルーべリー、栗の実、桑の実をいっぱい食べたことを思い出し、当時の記憶が少しずつ蘇ってきました。今、子ども達が夢中になって桑の実を頬張っている姿をみると、当時の自分と重ねつつおひさまっていいなと思いました。
キャンプにも参加させていただき、大自然の中で子ども達が大成長をしている姿を目の当たりにし、企画・実行しているおひさまは改めてすごいなと感じました。
変わらぬ笑顔で迎えてくださったおじちゃん、おばちゃん、また、スタッフの皆様、保護者の皆様に感謝するとともに、いろいろと不慣れな事も多く、ご迷惑おかけすることも多々あると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。(職員)

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