おひさまでの生活

年間行事

季節を感じ、のびのびと、ときにはひとりで、ときにはみんなで。
日々の遊びの時間を最も大切にしているおひさまクラブ幼稚園。行事はあまり多くはありません。

春の様子

さと山のしぜんがほほえみかける 歩いていこう!
花を見つけにでかけよう!
歩け、歩け、新しい仲間をむかえて。
「のどがかわいたら、スカンポをかじるといいよ」
「あの丘をこえたら、お弁当だ」
大きな子たちが手をつないだ小さな子たちをはげましています。

春のたのしみのひとつ「太郎山遠足」。自然の中で遊びながら鍛えた足腰と勇気で足取りも軽く登頂。
大いに楽しみます。

夏の様子

さと山の林間も真夏は暑い。
園庭の斜面を利用した手作りスライダーもおもしろいけれど、「武石川いきたーい」の声があがってきます。
1986年の創立以来、夏といわず楽しんできた武石川です。水中メガネで川底をのぞく。勇気を出して滝壺にジャーンプ。
たらいの船で海賊きぶん。浅瀬や水のぬるんだ自然のプールでは、川虫やお玉杓子と遊び、石ころを様々に見立てて、輝く好物を採集したり…
「川あそび」は、夏の自然からおひさまのこどもたちへの至上の贈り物。

秋の様子

園庭の栗の木は枯れてしまったけれど、ナイフの出番。
「オピネル・No,6」、おひさまのこどもたちが、代々使い込んでいる大切な道具です。
裏山の山径で茸を取る。たとえ幼くとも、さと山の遊びと暮らしの達人なのです。
落ち葉で焚き火が始まります。
採り集めた粘土で造形した怪獣や器が炎の中で命を吹き込まれる。
大鍋にはさと山の恵みのエッセンス、僕のTシャツはどんな色に染まるんだろうね。
こんな遊びも、焚き火の賜物。

冬の様子

こころもからだもぽかぽかしてくる季節。
舞田峠の林間にひらけた南斜面がこどもたちのホームグラウンド。
園舎(ペチカの家、ブランケットハウス)の煙突から白い煙がたちのぼるころ、園庭はそりのゲレンデ小さな橇でもみんなでスーイスーイ。
手作りの大きな橇にみんなで乗り込み豪快にジャンプ。竹スキーにもチャレンジ。
「冬至」が「おひさま冬まつり」。サンタクロースを迎える楽しい歌声が絶えません。
そして新たにめぐってくる芽生えの季節に思いを馳せて、心躍る時を過ごすのです。
外の寒さなんてヘッチャラ、心も体もあったかいです。

キャンプなど

年中・年長のこどもたちが「おひさまキャンプ」を創造していきます。

待ちに待った年中の人たちと経験を積んだ年長の人たちの共同の創造。
創立以来、年間5〜6回のキャンプを続けてきて、キャンプ文化の伝統がこどもからこどもへと受け継がれ、遊びと生活を総合した活動として進化しているのです。
サマーキャンプはおひさまキャンプのハイライト。
同窓のお兄さんお姉さん、常連のキャンプの達人も合流して、野外料理・キャンプファイヤーをかこんだ歌や踊り・自然の中でいきる知恵や技も伝授されるのです。

お弁当・おやつ

おひさまの昼食は、それぞれの家庭がこどものために用意したお弁当です。毎朝こどもたちと一緒におひさまにやって来ます。カラになったり、残されたりして、それぞれの家庭に戻っていきます。
幼い人にとって、それぞれの家庭の暮らしを匂いや手触りや味覚で感受していく体験のくりかえしが生きていく力のベースになります。お弁当を携えたこどもは、集団の中の一員であっても野山で冒険していても家庭を携えているのです。
暮らしの実感を日々伝えるお弁当は、消費社会の中で生きていくこどもたちに、その渦にのみ込まれないためのメッセ-ジを伝えてくれているのだと、おひさまクラブ幼稚園は思っています。

おひさまのおやつは、こどもと何をして遊ぶかとか、どう世話するかと同様、その日の天気や気温、こどもの様子、到来物の有る無し等によって良い塩梅に用意するのが腕の見せ所なのです。
こういう時だからこういう物が食べたかったんだ、というように感じてもらえるようなおやつを作っていきたいものです。

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